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太陽の島①

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先日、クライアントの柑橘樹園を見学のため、愛媛県松山市の島嶼部(とうしょぶ―島のこと)にある中島というところに行ってきました。

記憶では、中島には小学生の時、海水浴で来た時以来であり、30年ぶりぐらいのような気がします。当日は、抜けるような青空。晴れ男の真価発揮です。あまりにも太陽がまぶしいので、勝手に「太陽の島」と名づけました。

さて、このクライアント先の経営者(以下Tさん)は、柑橘の加工品を全国展開するなど、積極的な事業展開をしています。年齢も若く、意欲満々です。加工品販売で出口を抑えている当社は、この度耕作放棄地を活用して、柑橘の生産部門に進出しました。なんでも中島の柑橘は酸味があり、加工品の原材料として抜群らしいのです。その原材料調達地である樹園がどのようなところなのか、視察させていただきました。

松山市の高浜港からフェリーで約1時間。港から軽トラックで20分程度走った山中に樹園はありました。

樹園に着き、スニーカーに履き替えました。とにかく傾斜がきつい。下をみると、まるで谷のようです。高齢者にはとても厳しいと思いました。Tさんが、賃借して栽培している樹園に入りました。今期のみかんの収穫は、すでに半分以上終了していました。いよかんは、来年に入ってから収穫するそうです。

そこで、いま摘んだばかりのみかんをいただきました。はるか眼下に、瀬戸内海や島々が見え、海面には太陽の光がまぶしく反射しています。まさしく「太陽の島」です。絶好のロケーションで食べるみかんは最高でした。この壮大な景色を見ていると、ちっぽけなことはどうでもいいと思いました。

Tさんの説明によると、これから荒地を開墾していくということでした。よくみると樹園の中でも草木が生い茂っているところがありました。この荒地を開墾していくには、大変な労力がいる。とても高齢化している農家では困難だと感じました。これが、農家の高齢化による離農、担い手不足による生産量の減少と耕作放棄地の増加かと肌身に沁みました。机に座っていたり、本を読んだだけではわからない現実がそこにありました。

現地で色々なことを教えていただきました。柑橘県である愛媛県で育ちながら、知らない事が多いなぁと改めて感じました。みかんの収穫が12月であること、夏場は除草やみかんの摘花作業が大変な事。みかんには表年と裏年があり、今年は表年であること。環境の変化に収穫量が左右されること。みかんは小ぶりがおいしいこと。今年実がなった部分には来年は実がならないこと。

また耕作放棄地の問題の他に、農作業の担い手不足についてお話を伺いました。「新規就農は収穫量に左右され、不作等があれば定期収入にならないため、なかなか難しい。若者も定期収入としての給与支給があれば、農業に関われるはずだ。自分たちは若者の就農環境の整備も使命であると考えている。」と将来展望を語られていました。

ぜひ頑張っていただきたものです。私もできるお手伝いはしていくつもりです。

次回からは、Tさんが今年農作業をやるうえで困ったこと、また、なぜ生産に参入したのかや、参入できたのかについてお話していきたいと思います。

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「太陽の島① 」
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