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人材不足について。現状と解決策

経営者を悩ませる、人材問題

今、中小企業経営者の頭を悩ます問題は、「人=従業員」です。

顧客獲得より、優先順位が高い場合もあります。

顧客を獲得しても、サービスを提供する従業員がいなかったり、基準を満たさない従業員がいると、折角獲得した顧客が離反してしまうからです。

皆さんの、人の悩みはどんなことですか?

中小企業に多いのが、以下のような悩みです。

従業員、質の問題と、確保の問題

【従業員の質の問題】
☑従業員の質が上がらない
・仕事の覚えが遅く、生産性があがらない
・接客サービスの質が悪く、失客してしまう
☑任せられる従業員が育たない
・育ったと思ったらやめる
・欲がなく、向上心に欠ける
☑不平不満ばかりで貢献意欲が薄い
・待遇が悪い、仕事が面白くない、と文句が多い

【従業員確保の問題】
☑人件費が上昇している
・雇用市場に人が足らないので、人件費を上げて募集する
☑従業員が定着しない
・将来性がある従業員がやめる
・短期間で離職する
☑そもそも募集しても応募がない
・ハローワークなどで募集しても応募がないし、あったとしても基準を満たさない

いかがですか?貴社にも該当するケースがありますか?

対策は、以下のような方法が考えられます。

採用活動を強化する

①優秀な人材確保のため、採用活動に力を入れる
・人材採用に労力をかける、例えば会社合同説明会などに参加する。
・インターンシップで学生の受け入れを行う。
・県が実施している人材マッチング事業などで、首都圏からOBなどを受け入れる。
・主婦パートを活用する、主婦には優秀で責任感の強い人材がいるが、働く時間や、仕事から離れて時間が経過していることに不安を感じている。不安を解消するように職場環境を整える。

情報発信を強化する

②会社の情報発信を強化する
・会社ホームページを作る(会社に応募しようとした際、応募者は、まずホームページをチェックする)。
・SNSを活用し、会社の商品やサービス、社風などを発信する。
・リクナビやマイナビ、indeed(インディード)などの就職・転職サイトを活用する。

従業員を満足させる取り組み

③従業員満足度向上の取り組みを行う。
・会社の雰囲気や待遇など、従業員が満足していないと、顧客に優良なサービスは提供できない。顧客を幸せにするためには、まず従業員を幸せにする。
・誕生日や記念日などを会社でお祝いする。
・成果を上げた従業員は表彰する、そのためには公平な評価基準が必要。
・ジョブローテーション(配置換え)を行い、適材適所を見つける。他部署の仕事を経験させることで、社内連携を円滑化する(相手の立場が分かる)。

経営者が襟を正す

④経営者が変わる
・従業員は経営者の行動をよく見ている。自分たちが一生懸命働いているのに、経営者が遊んでいたり、高級車を乗り回していたら、搾取(さくしゅ)されているような気分になる。だからSNSで発信する内容は、注意が必要。
・人を最大の経営資源と認識する。縁あって働きに来てくれているのだから、従業員を大切にする。従業員にも家族がある。従業員は経営者の所有物ではない。
・任せきりにしない。信頼できるからといって任せきりにするのは、良くない。従業員の行動は常に見て、意見交換するなど、意思疎通を図る。

省人化の仕組みづくり

で、最後は、どうしても人集めに苦労する場合・・・。

⑤従業員が集まらなくても事業運営できる仕組みを作る
・外注化を進める。社内で求めていた人材を外注化することによって、固定費を変動費化する。
・IT化、機械化、を検討する。

✔繁忙期には、人材派遣会社を活用し、固定費を変動費化する→気に入った人材は正社員として雇用
✔ホームページを作って、営業する→営業担当者の代わり
✔会計ソフトを使いこなす、資金管理ソフトを使いこなす→経理担当者の代わり
✔税理士、社労士、行政書士等士業など専門家に事務作業を依頼する→総務担当者の代わり

業績の良い会社の経営者は、

業績が良い会社の経営者は、外部に向かって自社の従業員を悪く言いません。(ただし会社内では、従業員を厳しく指導することはあります)。
口癖は、
「従業員が良く頑張ってくれるから・・・」
「従業員に何とか報いたい、良い想いをしてもらいたい・・・」
「会社に入ってよかったと思ってほしい・・・」

従業員を大切にします。人材を最大の経営資源ととらえ、従業員が働きやすい職場環境を整えます。従業員もそうした経営者の姿勢を感じ取り、報いようとします。

お互いの信頼関係が深まり、正の循環が働きます。

業績の悪い経営者は、逆の傾向があります。

緊急でないが、重要なことに意識を向ける

経営者が、目先やらないといけないことは、たくさんあります。

売り上げ確保、顧客開拓、納期管理、資金繰り、取引先対応、業界団体との付き合い、、、。

一方、従業員対応・人材育成は、上記の緊急課題に対して、「今すぐやらないといけない問題ではない」ように感じます。すぐに成果も出ません。

しかしながら、人材問題は最も重要なことなのです。

急がないが、重要なこと。かつ成果が出るのに時間がかかる、人材問題。

そこに目を向け、将来を見据えた取り組みを地道に進める経営者が、結果的には成功する気がするのです。

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