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銀行が405事業(経営改善計画策定支援事業)を使うメリット

業績の厳しい会社が作る、銀行提出の経営改善計画書。

経営改善計画策定支援事業(通称405事業)を上手に使うと、事業者はもちろん、銀行にも大きなメリットがあります。

しかし、キーマンとなるべき「現場の銀行員」は、案外この事業の存在を知りません。

銀行にとって、405事業を使うことのメリットは何か?また使用する際のポイントは何か?

少しお話ししていきたいと思います。

=== 405事業とは、事業の流れ ===

銀行員、特に支店の現場で働く皆さん。

405事業をご存知ですか?この事業は、銀行員の役割が非常に大切なのです。

当初事業ができたとき(2013年3月)405億円の予算がついたため、通称でそう呼ばれています。正式名称は、「経営改善計画策定支援事業」と言います。

事業者が経営改善計画を策定する場合、①企業規模や有利子負債を基準に、②最高300万円につき2/3を限度に、③認定支援機関に対して支払う計画策定費を補助しましょう、という制度(計画策定後の3年間のモリタリング付き)です。

申請は、各都道府県の経営改善支援センターが窓口になっています。

申請にあたっては、事業者、メインバンク(またはサブバンク)、認定支援機関(一定の要件を満たした支援機関を経済産業省が認定。私も認定されています)が三者連名で申請書を提出します。申請書が基準を満たし、受理されれば、事業計画策定スタートです。

行政補助金はたくさんあり、使い勝手が良いもの、ハードルが高いもの色々ありますが、この405事業はうまく活用すれば、事業者はもちろん、銀行にとっても大きなメリットがあります。銀行側のメリットを以下に記載しますね。

=== うまく使えば、銀行に大きなメリットが ===

【銀行員のメリット】
①支援が難しい経営不振先の見通しについて、第三者的な視点の専門家の知見を借りた経営改善計画書の策定ができる
②経営不振先の融資方針について方向性が決定するため、事業者や本店融資部との交渉の面で、支店現場銀行員の負担が減る
③事業に3年間のモニタリングがついているため、経営不振先のモニタリングの負担が軽減する
④金融庁が旗振りしているコンサルティング機能やリレーションシップバンキングの方針に合致する
⑤経営が改善し、事業者の格付けが向上すれば、貸倒引当金の戻りが発生し、銀行業績のプラス要因になる
⑥通年事業なので、他の補助金のように締め切りに左右されず、必要なタイミングで活用できる

=== 一方、事業の注意点は、 ===

ただし、この事業活用にあたっての注意点も、もちろんあります。経験上以下のようなところでしょうか。

【事業活用の注意点】
①事業者に事業内容を理解してもらうことが大切。経営不振先にすべて適用するのではなく、計画策定により改善が見込まれる先を選定して提案すること。
事業者費用負担が1/3発生する。持ち出しは経営不振先にとっては、資金面で負担になることもある。一方自己資金を投入することで、関係者の責任や覚悟にもつながる。費用負担について理解を得ること。(費用交渉については認定支援機関が直接行う)。

そして、これが最も重要なポイントです。
どこの認定支援機関(専門家)と連携するか、
今まで対銀行用経営改善計画策定の実績の乏しい認定支援機関を、事業者が連れてくることがあります。こうした場合、現場銀行員は、「事業者の要望だから」、と受け入れてしまう傾向にあります。いざ出来上がった計画書を見てみると、銀行内部の基準を満たすものに仕上がっていないことがあります。

こうなってくると、抜本的な作り直しをお願いするか、別の専門家を見つけて一からやり直してもらう必要が出てきます。事業者も抵抗するでしょう。事業者、銀行、作成した認定支援機関、皆が嫌な思いをします。時間も費用もロスします。

=== 問題を事前回避するために、 ===

これらの問題を事前に回避するには、
当事者意識をもって真摯に経営改善に取り組みそうな事業者を選定する
事業者が連れてきた認定支援機関を鵜呑みにせず、今までの実績や事業計画策定の方針・流れなどを、事前に認定支援機関からしっかりヒアリングする(厳しいですが、あとあと関係者全員が助かります)
③基準を満たしそうになければ、認定支援機関の入れ替えを助言する(事前にやっておけば、時間もコストも浪費しない)
④日頃から専門家とのネットワークを張り巡らせておく

事前にこれらをしっかりしておかないと、あとで何倍もの労力を要します。

405事業は、うまく活用すれば、事業者にも銀行にも大きなメリットがあります。そして経営不振先に寄り添った支援は、今銀行員に求められていることではないでしょうか。

私もこの事業をお手伝いしてきましたが、銀行とうまく連携できた良い事例があります。

銀行員の皆さん、参考にして405事業を有効活用してください。

また制度の使い方に疑問点があれば、お手伝いしますので、下記お問い合わせフォームからご連絡ください。

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