今後診断士が活躍できる有望な分野は何か?
私は事業承継の分野だと感じています。
事業承継?
確かに中小企業の後継者不足が問題となり、廃業増加が予測されているが。
事業承継って、自社株式評価や、自社株の相続や贈与、相続登記など、税理士や司法書士の主要フィールドでは???
確かにそうですが、実は診断士が活躍できるフィールドも確実に存在するのです。
それは、、、
相続が発生する前段階の部分です。
具体的には、
経営者と後継者の間の橋渡しとか、
企業経営内容の磨き上げとか、
経営診断による改善策の提言とか、
事業承継計画書の策定、
などの分野です。まさしく診断士が得意とする内容です。
経営者と後継者が親子なら、距離感が近すぎるゆえのわだかまりとか、親子間の意見の相違、により困っていることがあります。診断士は第3者の専門家として、2者の間に入って果たせる役割が結構あります。
後継者に会社を引き継ぐ場合に、経営者はできるだけスムーズに、後継者の負担にならない形で、事業承継をしたいと考えています。
どうすれば、スムーズに引き渡しができるのか、
ネックになりそうでことはどんなことで、打ち手は何か、
診断士が経営者に助言できることが色々あるのです。
今、行政は事業承継に関する事業を立ち上げ、地域支援機関や金融機関と連携しながら、事業承継に関するアンケートや、事業承継診断など、経営者に事業承継の啓発を行っています。
このように今現在、行政により事業承継支援の種まきがされており、今後経営者の認識が深まってくるのではないでしょうか。
その時、診断士の出番は来ます。
支援する用意はできていますか?
次回は、行政制度の関わり方についてお話しします。
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