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銀行からの不要な融資の上手な断り方

=== 銀行融資が必要な時 ===

会社経営をしていると、銀行融資を利用すると思います。

材料や商品の仕入、更新設備投資をしたい、IT化を進めたい、広告宣伝を打ちたい、店舗や事務所の新築や改装、賞与や納税の資金・・・。

色々な理由で融資を必要とすることがあるでしょう。

融資が必要な際には、銀行の営業や融資の担当者に申し込みます。

=== 銀行員がしてくる不要な時の融資提案 ===

銀行員は、必要な時だけ融資を提案してくるのではありません。彼らには融資量拡大という使命があるからです。

では、経営者の皆さん、不要なときに、銀行員から融資の提案があったらどうしますか?

「とりあえず、付き合いで借りておく」、という経営者も結構多いのではないでしょうか。

私も銀行で融資営業を15年ぐらいやりましたが、企業側からの融資申込以外に、こちらからの融資提案をたくさんしました。

銀行員は、融資が必要のない企業に対して、お金を貸したがります(半面、特に資金繰りが厳しく融資が必要な企業には、貸したがりません)。融資が不要な企業は、財務内容も良いことが多いからです。

=== 返済が進んだら、再度融資を提案してくる ===

銀行員からの提案で多いのが、長期借入金の返済が進んだ企業に対して、返済した部分の融資を再度提案することです。

例えば、3年前に5,000万円長期融資(5年返済)した先が、現在2,000万円まで残高を減らした場合(3年間で3,000万円返済したことになります)、もう一度5,000万円の融資を提案するというケースです。その際現在融資残高の2,000万円は、一旦返済してもらうので、使用できる金額は3,000万円となります。

企業にとっては、3年前と同じ条件(5000万円、5年返済)で借り換えるので、月々の返済額は同じかつ、使用できる資金が3,000万円発生することになります。今までと返済額は変わらないのですから、心理的負担感が少なくなり、経営者には受け入れ易い提案と映るでしょう。

また決算書を提出した際にも、業績が良ければ、融資提案が多くなります。銀行は返済能力が高い企業(借入返済額< 利益額)に融資したいからです。

銀行員は耳元で、「社長、借りられるときに借りておきましょう!」とつぶやいたりします。

=== 不要な融資を受けると何が起こるか ===

経営者にとって、日頃お世話になっている銀行員の提案を断ることは、「折角の提案を断ったら、銀行が気分を害して、しんどい時に力になってくれないのではないか」という不安心理を引き起こします。「じゃあ、返済負担も変わらないし、借りておくか」と決断します。

結果的には、「現時点では必要のない融資」を受けることになります。しかし人間とは不思議なもので、お金が口座に入ったら、色々なことに使いたくなります。財布のひもが緩くなります。「折角融資を受けたのだから使わないと」という意識が働き、お金がなかったら買わないものまで買ってしまいます。

不必要な設備、大々的な広告、豪勢な社員旅行、無駄な人員の雇用、必要のないIT投資、役員報酬の引き上げ・・・。

これらのうち多くが、将来の会社にとってマイナス要因になります。必要のない融資を受けて気持ちが大きくなり、経営を傾けてしまいます。

こうならないために、どんなことに気を付ければいいでしょうか?

=== 融資は必要な時に借りるもの ===

基本的に融資は、以下のような場合、必要な時に受けるものと認識することです。

・取引先からの将来有望な増産要請に応えるため、設備投資が必要になった
・工場や店舗が老朽化して、取引先や顧客に迷惑が掛かり、改修しなければ、業務に支障をきたす
・機械化やIT投資をして生産性をあげたい(人件費の比率を下げたい)
・会社にとって優秀な人材を雇用したい
・売上が増加して、商品仕入れ資金が必要になった
・補助事業に認定されたり、公共事業を受注したりして、事業期間の立替資金が必要になった
など、

資金使途がはっきりしていて、加えて大切なのは費用対効果。銀行融資を受けて投資して、何年で投資回収できるのか。この観点が必要になります。

=== 不要な融資の、関係を悪化させない断り方 ===

取引銀行からの不要な資金の融資要請。関係を考えると、断りにくいこともありますよね。

そんな時、銀行員の立場にも配慮した言い方で、こう伝えましょう。

「借りたら返さないといけないでしょ。返済できなくなると銀行さんに迷惑がかかるから」
「不要な資金を借りて、無駄遣いして経営がおかしくなると、銀行さんに迷惑をかけることになりますし」
「また必要な時はお世話になると思います。その際は、こちらから改めてお願いに行きます」
「今は借入残高と利息負担を減らすことで財務内容を改善し、経営体力をつけて、銀行さんからの評価を高めたいので」

いかがでしょう?

やんわりと当たり障りなくお断りすることで、銀行との長いパートナーシップが築いていけるのではないでしょうか。

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