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銀行員は取引先との飲み会をどう考えているか

歓送迎が増加するこの時期になると、飲み会の回数が増加します。

私も銀行員時代は、お客さんとの飲み会が結構ありました。花見、祭り、転勤の移動の際、イベントごと、ゴルフの懇親会などです。

経営者にとって銀行員との距離を縮めたければ、飲み会は有効な方法です。

飲み会の砕けた雰囲気の中では、お互いの人柄もよく分かります。

銀行員が飲み会に慎重になるケース

ただ、銀行員は、取引先との飲み会には、慎重な部分もあります。

まだ取引が浅かったり、今まで飲み会をやったことがない取引先などとは、誘っても応じてくれないことがあります。何度か誘って、あれこれ理由をつけ断られるなら、しばらく時間をおいたほうが良いかもしれませんね。

銀行員が取引先との飲み会に慎重になるのは、飲み会を行うことのリスクを感じているからです。

・飲み会で融資の申し込みをされるのではないか
・飲み会で失態を犯して、弱みを握られるのではないか(今後強引に融資申し込みや無理なお願いをされるのではないか)
・飲みすぎてしまってお客さんの前で、グダグダになってしまうのではないか

色んな事を心配しています。だからよほど信頼できる取引先でないと、個別の飲み会はしない傾向があります。(貴社が定期的にそういう場を持つのなら、貴社は銀行から信用が高い取引先のはずです)。

 

銀行員から飲み会に誘ってくるケース

また「いつ、誰それと、飲み会します」、と上司に報告していますので、上司からチェックが入ることがあります。

もし貴社が、銀行員と定期的に飲み会を開催できるのなら、信用が高いのだと思います。特に銀行員からの誘いなら、銀行の方から貴社との親密度を高めたいと考えています。

 

銀行の取引方針は、飲み会にも表れることがある

一方、
・今まで定期的に飲み会をしていたのに、誘っても断られることが多くなった、
・今まで各種会合で会えば、ニコニコしていたのに、どこかよそよそしくなった、

という傾向が出れば、銀行が貴社に対する取引方針を変更したと考えられます(もしくは銀行の担当者が変わり者?)。

 

銀行員とスムーズに飲み会を行う方法

銀行員とスムーズに飲み会を開催するには、タイミングや理由が大切です。例えば、

・自社の重要な事業展開の中で、タイムリーな融資を実行してくれたことに対するお礼
・不動産物件や取引先、優秀な人材等の紹介をしてくれたことに対するお礼
・毎年の祭りや会社のイベントへのご招待
・新しい支店着任の際の歓迎会   など

飲み会に参加する銀行員が、上司に説明しやすい状況を用意しておげることです。場合によっては、上司も一緒に誘ってあげればいいかもしれません。

最も、一番良いのは、銀行主催の○○会などへの参加です。銀行員がホスト側として、色々ともてなしてくれるでしょう。またそこで銀行員と親しくなれば、警戒も薄まり、個別の懇親会も誘いやすくなるかもしれません。

 

案外困るお誘い

案外困るのは、「自分の転勤が発表された時のお客さんからの飲み会のお誘い(お別れ会)」です。

銀行員は、不祥事防止の意味もあり、辞令が発表されて短期間で次の赴任地へ向かいます。そのため、仕事の引き継ぎ、引っ越しの準備など、とても忙しい時期を過ごします。企業側からするとお礼の意味もあるのでしょうが、銀行員は困ります。

いずれにしろ、銀行員は、業績不振先とか、融資できない先との飲み会は、慎重な傾向があります。飲み会好きの銀行員、嫌いな銀行員、などそれぞれカラーがあり一概には言えませんけどね。

 

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