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経営者のその言動、銀行員は嫌がっているかも?①~ネガティブ情報は、銀行内部で引き継がれる~

== 慣れてきたと思えば転勤する銀行員 ==

銀行員は、基本的に3~5年サイクルで転勤します。昇進や不祥事が絡むと、もっと短い期間で移動することもあります。「折角、支店長や担当者と慣れてきたのに」、と残念に思うこともあるでしょう。

== 銀行員が転勤するときに、経営者がする心配 ==

経営者が気になるのは、「頼んでいたあの案件、支店長が替わっても同じように対応してくれるのだろうか?」ということです。

銀行員は、内示が出てから2週間~1ヶ月の短い期間で転勤してしまいます。これは一般会社すると、首を捻りたくなることです。通常会社では、ある程度長い期間をかけて、旧担当者から新担当者へ引継ぎすることが多いからです。

== 転勤は銀行の不祥事防止策でもある ==

内示から短期間での転勤は、不祥事防止策の意味があります。銀行で大体不祥事が発覚するのは、担当者が転勤で移動したときです。

顧客からクレームが来ます。「頼んでおいたあの案件、どうなっていますか?」とか、「預けたものが返ってきていないのだけど」とかです。

転勤までの期間を短くすることで、(もし悪いことをしている担当者がいれば)、細工をする時間を確保することが出来ないようにしています。

== 銀行員は文書ベースで引継ぎする ==

さて、経営者が不安に思う案件の引継ぎですが、銀行員は旧担当者から、新担当者へ文書ベースで、(限られた時間ながらも)、しっかりとした引継ぎを行います。

「A社にこんなことを頼まれている」、「B社からこんな融資案件を申し込まれている」、などです。新担当者は正式赴任後、旧担当者から引き継いだ案件について、塗りつぶしていきます。

== 融資決裁が降りていないときの心配事 ==

経営者が悩ましいのは、「頼んでおいた融資案件に稟議決裁が降りていないとき」です。次の支店長や担当者の考え方によって、対応が変わることもあります。だから安心なのは、文書で決裁をとっておくことです。こうしておけば、よほどのことがないと、ひっくり返ることはありません。

よくあるのは、経営者が「前の担当者に頼んでおいたのに」に対して、次の支店長や担当者は、「改めて違う角度からも検討させていただきます」というケースです。

言った言わないの話になり、話がこじれてしまいます。

実際支店長が替わって、融資方針が変わることはあります。口約束は怖いのです。

== ネガティブ情報は、確実に引き継がれる ==

確実に旧担当者から、新担当者へ引き継がれていくのは、「ネガティブ情報」です。

ネガティブ情報とは、過去に融資事故(倒産、不渡り、延滞、返済不能)があった、粉飾決算をしていた、不義理をした(重要な約束を反故にした、他銀行の融資で自銀行の融資を返済された)、会社が社会的不正を行い行政処分を受けた、などです。

これらの情報は、正確に文書で、銀行内で引き継がれます。そして、長年会社のとっての銀行取引をマイナスにします。

== 一度貼られたレッテルを覆すのは、困難 ==

ネガティブ情報が引き継がれてしまうと、支店長が替わったからといって、対応が優しくなったりしません。銀行から一度レッテルを貼られると、覆すのは難しいです。銀行はネガティブ情報に関して、とても保守的なのです。

== 付き合う銀行の価値は、自社の業績が厳しいときこそ分かる ==

もし、業績が厳しくなったら、自分からメインバンクに相談し、対応を協議しましょう。長年の信頼関係があれば、真摯に相談に乗ってくれるはずです。

そして、経営者から見て銀行の価値とは、「厳しいときにいかに寄り添い、相談に乗ってくれるか、」ではないでしょうか。

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