融資を受ける際の自己資金についてお話したい。
特に創業ステージの場合は重要になる。
□融資を受けられない人は、
・事業開始までに自己資金の蓄積をしていないので、全額融資を申し込む
・自己資金をいきなり口座に振り込む
□融資を受けられる人は、
・事業開始までに計画的に自己資金を一定程度保有しているので、不足分のみ融資を申し込む
・自己資金を時間をかけて積み立てし、その経過を銀行に見せる
創業時に全額融資を申し込んだ場合は、計画性を疑われることがある。きちんと計画して準備するなら、一定程度自己資金は貯まっているはずだからだ。
また融資の際、「自己資金を見せてください。」と言われ、口座に一気に振り込むのもあまり評価されない。資金の出所が分からず、見せ金かもしれない、疑われるからだ。
逆に、3年間かけて積立定期で毎月こつこつと貯めているようなケースは、高く評価される。通帳を見せれば理解してもらえるはずだ。
銀行は、自己資金を通じて、創業者の事業にかける「本気度」を見ている。
年月をかけて苦労して貯めた自己資金を見て、創業者の「熱意」と「計画性」を評価するはずだ。