昨日、中小企業診断士試験2次試験(筆記)の合格発表がありました。
2次試験は筆記形式と口述形式で行われます。
1次試験をパスした約2割の方が、そこからまた2割しか受からないという、厳しいものとなっています。ほとんどの方が悔しい思いをします。私も経験があります。
前述の通り、2次試験は、筆記と口述に分かれますが、筆記をパスすれば、口述はほとんどの方が合格します。ですから昨日の2次筆記をクリアできれば、口述試験を欠席したり、試験官とけんかしたりしなければ、診断士への道がぐっと近づきます。(ただし、その後15日間の実務実習を受ける必要はあります)。
合格された方、おめでとうございます。苦労が報われましたね。これから診断士として希望に満ちた道が待っていることでしょう。
残念ながら不合格になった方は、放心状態でしょう。あんなに頑張ったのに。次受けても、受かる気がしない。受かった人に会いたくない。
私にも一度経験があります。
もう一度立ち上がるのか、それともこれで断念するのか。
いずれにしろ、少し休息の時間が必要かもしれません。年内は少し頭を冷やし、また来年から立ち上がるのでしょうか。
その時は、まず現状分析です。不合格の原因は何か。
試験が悪い、採点が悪い。そう思いたい気持ちも分かりますが、人のせいにしてはいけません。
得意な科目は何か、どの科目が弱いのか。
私の場合は、事例3(生産事例)が苦手でしたので、「ザ・ゴール」シリーズを読んでいくことにしました。読書という、違う勉強法を取り入れたことで、新鮮に取り組むことができました。
結局一度落ちたその経験(もう一度立ちあがり、1年間勉強したこと)が、独立開業した今、宝物になっています。「あのとき(1回目)実力もないのに、まぐれで合格せずよかった。あと1年勉強できて良かった」と感じています。
でもそう思えるのも、次の回で合格できたからです。不合格の経験が、無駄になるか、有意義なものになるか、これからの自分の頑張りにかかっているのです。誰も助けてくれません。孤独な戦いになります。
勉強のやり方、私生活も含めた試験への取り組み方など、見直してみる機会にしたいものです。
2次試験に挑戦できている時点で、診断士資格に対する本気度は高いわけですから。