本日、第46回瀬戸内成長戦略研究会開催しました。
テーマは、「スマート農業」。
農水省や経産省がイメージしている農業の今後の方向性について、発表者に講義いただき、その内容についてメンバーで議論しました。
農業担い手の高齢化は深刻で、10年後にはいったいどうなってしまうのだろう、と言うレベルになっています。
新規就農者が少ない理由の一つとして、農業が肉体的・精神的に大変な割に、実入りが少ないことが挙げられます。それを脱却する手段として、機械化やIT化による解決を、行政としては強く推進しているようです。ロードマップの先には、若者や女性など就農経験がない人でも気軽に新規就農できる状態をイメージしています。
私が見聞してきたのは、農業で難しいのはまずは栽培。安定した収量を確保することです。就農者は経験不足から引き起こされる病気や害虫による栽培の失敗、そしてこれは対応が難しいことですが、気候や災害等により、商品を揃えることができない。そのため廃業を余儀なくされるというケースです。
または、栽培はうまくいっても自身で販路を保有することに時間を要し、事業として軌道に乗らないということもあります。
栽培と販売、2重で大変なのです。果たして行政が考えるように、農業は経験がない人間でも可能なのか、疑問です。
メンバーからは、フランチャイズのように何のノウハウもなくても、本部の指導により、新規農業展開することはできないか、という意見が出ました。確かにセブンイレブンは、創業者から起業の一つの形態として、人気があります。
それを妨げているのは、何でしょうか。規制の壁でしょうか、それとも関係団体の既得権意識でしょうか。
就農することがかっこいい、儲けて生計を立てることが可能だ。そういうイメージがつくと、担い手確保も見えてきますが。難しい問題ではあると思います。
私個人的には、のま果樹園の取り組みに興味を持っています。