事業を開始する創業者にとって、法人化するか、しないか、一度は検討してみる課題ではないでしょうか。
実際、「法人化した方がメリットがありますか、それとも現時点ではしない方がいいでしょうか。」という相談は多いです。そこで今日は、法人化のメリット・デメリットについてお話してみたいと思います。
【メリット】
①社会的信用力
一番のメリットは、一般的に社会的な信用力が高くなることです。金融機関からの借入や、従業員の募集などでは有利になると考えられています。また、仕事の受注上、業種によっては、法人化が要件というケースもあります。
②事業主の報酬
社長や役員の給与は、役員報酬として経費になります。個人事業の場合は、利益に対して累進課税ですが、法人の場合は、利益に対して、22%~30%の課税であり、税率は低いと考えられています。
【デメリット】
①開業手続費用と維持コスト
会社設立登記費用が約30万円程度必要になります。また、会計帳簿や決算書類の作成が複雑です。加えて、社会保険への加入、法人事業税の負担なども必要になります。
②事業内容の変更手続きの手間
事業内容は、会社設立時に作成した定款の事業内容に制限されます。新事業が定款に記載されていない場合は、定款の変更手続きが必要となります。
以上ざっと書いてみました。
私の経験からも、「信用力の強化のため、法人化する」という企業が多かったと思います。
ちなみに、私は現在、法人化しておりません。しかし、計画では2~3年以内に法人化する予定です。目的はやはり、信用力強化です。
一般的によく言われるのは、年収800万円~1,000万円以上になると法人化を検討してはどうかということです。この説はおそらく、このあたりの金額で法人化すると支払税金が少なくなるケースが多いということでしょうか。(はっきりした根拠はありません。)
まずは、個人事業主から開始し、軌道に乗ってくれば、法人化というパターンがスムーズなのかもしれませんね。
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