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地方で中小企業診断士で食っていくと決めた5年間の備忘録⑧~愛媛という市場~

地方のコンサルと都会のコンサルの違い

地方でコンサルをする場合、都会と比較して様々な違いがある。都会でコンサルしたことはないので、都会については憶測でお話しする部分もある。

一般的に、都市圏と比較して、私が勝負している愛媛の企業経営者は、コンサルフィーを「必要経費として払いたがらない」と言われている。私もコンサルとして開業する際、「民間市場はないよ。(行政仕事がほとんどだよ)」と先輩から耳打ちされた。

 

四国4県の商圏の違い

四国の中でも愛媛県は、地理的に、人口の多い地域=市場として魅力的な地域、から離れている。近県を見渡すと、香川県は岡山県(車や列車で30分)を商圏としており、徳島県は兵庫県(車で神戸まで1時間)を商圏とできる。愛媛県は広島県と海を挟んで面しているが、交通アクセスが悪く、広島市まで時間がかかり、商圏としづらい。(高知県も同じ条件)。

しかし一方で、空港から県庁所在地の松山市中心部まで30分と近い。そのため、飛行機での交通利便性が良いため、東京や大阪の大都市圏からコンサルがやってくるという環境はある。愛媛人は、大都市のコンサルはありがたがり、高い報酬を払う傾向にあるようだ。その分、我々の努力不足も多分にあるが、地元コンサルには、フィーを払わないという(これでは寂しいので、今後打開していく)。そして、行政の無料相談の支援メニューも手厚い。(支援人材もそちらに多く流れている)。

 

民間受注と行政受注のバランス

以上のような状況の中、愛媛で民間受注一本でコンサルをやっていくのは難しい面があり、行政支援との距離感、連携も大切になってくる。当事務所では、現在民間受注と行政受注のバランスを重視している。地方でやっていくために大切なのは、色々なルートから受注できる仕組みを作ることだ。

今は、愛媛県内の仕事が100%の地域密着コンサルだが、もしかしたら今後、県外への進出も検討する時期が来るかもしれない。ご縁とタイミングだろう。

 

地方コンサルが業種を絞ることが難しいわけ

最後に、地方でコンサルをしていくためには、業種は絞れない。毎回違う業種から依頼が来る。得意分野でないからと断っていたら、仕事がこなくなる。書店に並んでいるコンサル本には、「得意分野や業種を絞って、自分をブランド化せよ。」とかあるが、それは都会の話だ。(業種を絞って全国に出ていくのなら話は別だか)。地方には地方の、自分には自分のやり方があり、それは自分しか見つけることができない。人まねではうまくいかないのだ。

 

【参考記事】
地方で中小企業診断士として食っていくと決めた5年間の備忘録⑨~意思決定について~
「仕事に役立つ資格」アンケート結果を見て思うこと~中小企業診断士が1位に~

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