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銀行員は決算書のどこを見ているのか③~販売管理費編~

今回はシリーズ3回目です。販売管理費についてお話します。

販売管理費は、経費をどのように使用しているかを現しています。以下のようなことを見ています。

①役員報酬はどの程度支払われているか

例えば、赤字企業であっても、役員報酬が多額に計上されていることがあります。この際、特に中小企業の場合は、法個人を一体とみなしています。役員個人に多額の負債がないケースは、「生活費を除く役員報酬」を借入金の返済財源に加えて、企業の返済能力を判断しています。そのため、役員報酬の金額はしっかりチャックしています。

逆に、役員報酬を減額していたり、支払いができていないケースは、業況が厳しくなっていると判断します。

②接待交際費

接待交際費はどの程度使用されているか、業況が厳しいにも関わらず、過剰に使用されていないかを確認します。

③福利厚生費

まれに、赤字企業にも関わらず、好調時と同じように、豪勢な社員旅行を開催する企業があります。そういった企業は、経営者の危機管理が薄いと判断されます。また、社員に対して、経営者が自社の状況を説明できていないケースが多いです。以前、私が知っている企業でも赤字にもかかわらず、豪勢な社員旅行を行い、その後残念なケースになったところがあります。これでは社員に優しい企業とは言えません。

④減価償却費

減価償却費はきちんと計上できているか、別表と照らし合わせながら、確認します。計上できていない場合は、減価償却費の調整で、利益調整をしていると判断します。

⑤旅費交通費

無駄な旅費や交通費の支出はないか。特に、赤字になっている時の支出はどうなってるか。

⑥人件費

売上に対しての比率は適正か、過剰な人件費支出が利益を圧迫していないか。

ざっくりとですが、以上のようなことを見ています。

これらの内容は、経営判断で行っているところで、銀行には言われたくないと思います。銀行もその辺りは理解しており、業況のいい時は、言いませんし、多少下降傾向の時にも言いません。しかしながら、いざリスケの申請や支払いが遅れてくるとズバッとついてきます。何も言わなくてもこの辺りは普段から、しっかり見ています。

しかしこうして見ていると、販売管理費には、企業がどの経費を有効活用して、業績を伸ばしていこうとしているのか、経営の意思決定がよく反映されていますね。

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