最近、民間資本のコワーキングスペースが増加してきた。
コワーキングスペースは、事業版のシェアハウスのようなもので、共同で事務所を使用するため、安い家賃で事業スペースを確保することができる。ほとんどがオープンスペースで解放感がある。他の事業者との距離が近くなり、事業連携などが可能となることも魅力のようだ。セミナールームや、カフェなども併設されており、利便性が追及されており、快適だろう。こうなると不動産賃貸業は、サービス業だ。
ここ松山でも増加傾向にある。IT系、不動産会社系、女性専用、インキュベーション系など形態は様々だ。
最近では、変わったところで、税理士法人が松山市駅前で、コアワーキングスペースを運営開始するらしい。税理士法人運営だと、税務相談や経営相談が受けられ、特に起業ステージの事業者には魅力的だろう。運営側も色々趣向を凝らしている。
加えて、資格勉強者向けの自習室なども、続々とオープンしている。スターバックスや図書館、資格学校、公的な自習室など、自習できるところはたくさんあるが、こうして開店が続いているところをみると、まだまだ需要があるのだろう。
背景には、人々の働き方が変わってきていることがあると思う。起業もネットを使えば、設備も少なく済み、工夫すれば広告宣伝費も少額で事業を始められる。立派な専用店舗や事務所も必要ない。フリーランスやノマドワーカーにとって、コワーキングスペースはうってつけだ。だから商店街では、空き店舗が増えているのかもしれない。
これだけ増えてくると、設備の利便性競争はもちろん、価格帯の競争も厳しくなってくる。見ていると賃料は、1か月10,000円前後が多いようだ。
私も将来的に、異業種士業の共同事務所設立を考えているため、コワーキングスペースの動向は非常に気になる。どの部分で差別化するのか、今からよく考えておかないといけないと思う。