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不祥事は企業の信用を落とす~未然防止のために気をつけたいこと~

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先日、地元有名企業で不祥事があった。役員による横領事件だ。

10年以上の長期間に渡り、数千万円の被害が発覚している。法令順守体制が強固だと思われていた企業だけに、意外感をもって受け止められている。

こういう事件が発生すると、トップは会見を開き、お詫びと共に管理体制の強化を宣言する。

大抵は、「まさかあの人が・・・。」という人物の犯行が多い。仕事ぶりは真面目でやり手、顧客からの人気も高い。周りからはそんな評判が聞かれる。そういう人物だけに、組織も「信頼していたのに裏切られた」となる。

そして、顧客からの人気が高い人物だけに、被害額は多額となる。組織内でも信頼が厚いため、上司や同僚からも警戒感が緩くなり、発覚までに時間を要する。

本人はどんな気持ちで、過ごしてきたのだろうか。いつばれるか、びくびくして、生きた心地がせずに過ごしてきたかもしれない。

後に同僚からは、「そういえばあの時の行動はおかしかった、変だなぁと感じていた。」と言う話が出る。しかし、「同僚を疑ったり、貶めたりする行為に対しての罪悪感」と、「自分の事で精一杯で面倒なことに関わりたくないという気持ち」が、無関心を装う。

結果みんなが不幸になる。騙された顧客、信頼を落とした企業、そして罪を犯した本人、家族の人生。すべてが狂う。

犯人だけが悪いのか。確かに犯人が一番悪いが、企業の管理体制の不備にも問題がある。

顧客は企業からの損害補てんがあるとすれば、一番実害を食らうのは、雇用していた企業だろう。社会的な信用が落ち、顧客が遠のいていく。

であるとすれば経営者は、顧客を守るためにも、自社の従業員や家族を守るためにも、そして企業自身を守るためにも、不祥事対策は立てておく必要がある。

信頼することと、完全に信用して隙を見せてしまうことは違う。無防備な体制で、不正ができる状況を作ってしまったら、間がさす人間もでてくる。そんなに強い人間ばかりではない。

不祥事防止のため、顧客、社員、企業を守るために、何ができるのか。経営者であれば、気持ちを向けておきたい。

例えば、「係替え」。古参社員に何年も同じ部署を担当させていくほど、リスクは高くなる。定期的に担当部署や、担当エリアを変えるのも、一つの方法だ。不正の未然防止、早期発見につながるし、担当部署や担当エリアを変えることで、他の仕事や顧客も覚えるだろう。同僚の気持ちも分かるようになる。係替えや担当エリア替えを、もっともらしい理由で固辞するならば、背景を考えてみないといけない。(不正発覚を恐れている場合も、まれにある)。

また、長期休暇(1週間など)を制度化するのも良い。担当不在の時に、クレームが入ったり、問い合わせが来て、不正が発覚することもある。(休みたがらないのも要注意だ。普通は休めることを喜ぶ)。

社員が少なく、係替えや長期休暇が難しいのであれば、経営者が担当先を単独で御礼訪問したり、同行訪問しても良い。自分が担当者の仕事を少ししてみるのも良い。どこに隙があるのかが分かる。任せきり、無関心が一番まずい。

疑って申し訳ない、と後ろめたい気持ちを持つかもしれない。しかし、不祥事が起こってしまうと、企業自体の屋台骨が揺らぐこともある。

上記のような事に取組むことで、社員も自分の襟元をただす。不祥事の未然防止につながる。結果、みんなを守ることになるのだ。何も対策をたてず、放置しておいて、事が起これば、やった人間が悪い・・・。これでは、会社を守ることにならない。

不祥事は企業の信用を落とす。信用を築くには時間がかかるが、落ちるのは、すぐだ。そうならないよう、日頃から不祥事防止、社内の体制強化に努めたい。

「不祥事は企業の信用を落とす~未然防止のために気をつけたいこと~ 」
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