今ちょうど、25年度に中小企業診断士試験に合格した方は、実務実習の真っ最中だと思います。
私も3年前に実務実習を受けました。その時の事、この時期になると思いだします。
実務実習は、2月~3月と約2か月間かけて、3社の経営診断を行います。5~6名でチームを組み、自分の担当パートを約10ページほどで診断先企業に対する提言として取り纏めます。とてもハードでした。
その時はパソコンもあまり得意ではなかったので、経営診断書を作成するのに四苦八苦。出来上がった自分のパートの報告書を、担当教官にうまくメールが送れず、結局送信できたのが、朝の5時とか。毎日が、深夜孤独との戦い。そんな2か月間でした。本当に乗りきれるんだろうか、と正直不安にもなりました。
今、複数プロジェクトを同時に抱えており、3年前の実習生のような毎日を送っています。夜中に一人で仕事をしながら、3年前のあの時の記憶が蘇ります。あの時苦しい思いをしたから、その体験が自信になって、自分を支えています。そして、3年前のあの時の苦しみは、最終的には自分しか頼れない独立した今、貴重な財産になっています。
そう思うから、現在実習を受けている方には、思う存分苦しんでほしいと思います。安易な妥協はせず、仲間と喧々諤々の激しい議論を戦わせ、現在持ちうる力を振り縛った、経営診断書を作成してほしいのです。実習が大変であればあるほど、今後の診断士生活の支えとなるからです。
自分の体験を通じて、そう感じています。