職業柄、経営者とお話する機会が多々あります。
銀行員時代に上司から、「あの社長、熱意があるいい顔つきをしている」とか、「あの社長、顔つきが厳しくなった。経営がうまくいっていないのかなぁ。」など経営者の人相に関わる話を聞く機会がありました。正直その時は、ピンとこなかったのですが、最近その話が分かるようになってきました。
頻繁にお会いしているとあまり気付かないのですが、久しぶりにお会いすると、表情の厳しさに驚くことがあります。柔和だった顔つきが、厳しい顔つきになっているのです。何があったのか心配になります。
それほどの変化に気付くのも、顔つきだけではなく、発している言葉から伝わってくるものもあるからでしょう。顔つきと発する言葉です。オーラが減っているような感じさえします。「人は見た目が9割」というベストセラー新書がありますが、そういうことを言いたいんだと思います。
一方、厳しい環境に置かれながらも、顔つきが変わらない経営者もいます。言葉は悪いですが、図太い面もあるのでしょう。お世辞抜きですごいと思います。経営者は、厳しい状況に置かれた時こそ真価が問われるからです。そういう経営者は困難な局面にぶつかっても、粘り強く乗り越えていきます。
人相にその人の置かれている状況が現れる。最近経営者とお話していて感じるのです。