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価格に挑戦する①~商品価格の決め方~

国会が始まり、総理の所信表明演説を聞いていると、「創業・起業」「若者・女性」などのキーワードが出てきます。どうやら女性や若者が起業しやすい環境を整備することで、新たな産業を創出しようとしているようです。

起業により、新事業や新サービスを開始する際、大切なのが価格設定です。しかしこの大切な「価格」を決定する際、あまり考えず、安易に決定することが多いように感じます。一度安い価格を出してしまうと、後から値段を上げることは大変です。そして例え売れても単価が低いため、儲からない仕組みができてしまうのです。

では、新商品や新サービスの価格は、どのように決定されているのでしょうか?多いのが、原価を積み上げ、その積みあがった原価に適正利益を乗せるやり方です。例えば原価が1個50円、利益を50円乗せて、100円で販売、などです。そして、その販売価格100円を類似商品と比較して、もし高ければ、値段を引き下げ、類似商品の価格近辺に設定します。そしてその後、顧客に「この商品、いくらなら買いますか?」などの市場調査を行い、最終的に価格を設定します。

大企業ならそれでよいでしょう。設備投資する資金も豊富で、大きな販路を持っている、生産性を上げてロットで勝負できる。しかし起業者や中小企業が同じ手順で価格を決めると、価格競争に巻き込まれ、疲弊します。「安いです。セールです。」と言って販売しないといけなくなります。

理想は、自分で価格を決めることができる、新商品や新サービスを考え、価格主導権を握ることです。起業者や中小企業は特にそのことを意識する必要があります。価格戦略に、こうしたらよいというマニュアルはありません。自分たちがもがいて考えるしかないのです。

安易に低料金に傾かず、価格に挑戦する。「価格に挑戦する」ことを常に意識に置く。これも生き残っていくうえで大切な事なのです。

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