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銀行との上手な付き合い方⑤~なぜ銀行員は慣れた頃に転勤するのか~

銀行は金融サービス業です。サービス業の観点から言えば、顧客とはできるだけ親密に、長い間お付き合いできるにこしたことはありません。

しかし銀行員、支店長や担当者は、「だいぶお互いの理解が深まり、これからが本当のお付き合いだな」と感じる頃に転勤になります。私も銀行時代に担当先の顧客によく言われました。「慣れてきたころに、(転勤で)いなくなるね。」サービス業の本質からかい離しているように感じますが、なぜでしょうか?ここに銀行の特殊性を見ることができます。

顧客とはうまくやりなさい、しかし一定の距離を保ち、「なぁなぁ」になってはいけません。という決まりになっているのです。そのために2年~3年に一回、「転勤もしくは配置換え」を行うのです。

なぜ距離が近すぎるといけないのか。

一つは、親密になりすぎると、断るべきところを断れなくなるからです。いくら親密になっても、企業の業況が変化し、支援できなくなる時が来たとします。融資を断らなければなりません。その際、担当者が顧客と親密になりすぎていると、断るべきところを無理して何とかしようとするでしょう。無理をすると、必ずトラブルや融資事故になります。それを避けているのです。

もう一つは、不正防止対策です。銀行員はお金を扱います。あってはならないことですが、人間ですから過ちを犯す人間もいます。しかし、長年担当者が固定されているとしたら、発見が遅れます。発見が遅れると、顧客に迷惑が掛かりますし、銀行の管理体制も問われ、信用が低下します。それを避けているのです。

慣れた頃に転勤・・・。一見、サービス業の本質から離れたこの制度。「トラブル」や「不正」を防止するために重要なシステムなのです。

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