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顧客は誰か? 中日 落合監督退任で感じたこと

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先日、中日ドラゴンズの落合監督が3年契約の期限満了に伴い、退任するという発表がありました。

落合監督は、在任7年間でリーグ優勝3回、日本一1回、すべてのシーズンでAクラスと抜群の実績を残し、中日において、数々のいぶし銀の選手を育て上げ、手腕は絶大でありました。また、今年も優勝をヤクルトと争い、クライマックスシリーズ進出は確定的です。

中日球団の白井オーナーに寵愛され、今後もしばらく政権は続くものと考えられていました。なのになぜ?球団において、資金の出して手であり、また経営者であるオーナーの意向は最も影響力を持ちます。私たちは監督が一番の権限を持っているように錯覚しがちですが、実は監督も雇われの身なのです。

その白井オーナーが、「新しい血をいれたかった。私の評価の感覚と周りの評価の感覚がずれていた。」とコメントしていました。

落合監督は、徹底的な情報統制をとることで有名です。試合後の監督コメントも「選手に聞いてくれ。」とか、「見ての通り。」というコメントがほとんどで記者泣かせです。

これには、監督の言動により、選手が動揺しない(通常は監督のリップサービスが、メディアを通じて意図と間違って伝わり、チームがギクシャクします)という効果があります。

また、試合では手堅さを重視するあまり、試合や選手にドラマチック性が不足しがちです。ファンサービスにもあまり配慮しません。そのことについては、「勝つことが一番のファンサービスだ。」とコメントしています。選手のことを公にコメントしない、選手に試合に集中させる、あそらく選手にとっては最高の監督で、選手からの信望も厚いと思います。だから選手が能力を発揮し、チームがまとまり、強いのです。

しかしその結果、中日はチームの強さと観客動員数が反比例し、営業現場が悲鳴を上げるようになりました。「落合監督では客が呼べない」という現場の声に押し切られて、白井オーナーは苦渋の決断をしたのが、真相のようです。

落合監督が考える「顧客は誰か?」は、もしかしたら「顧客は選手」だったのかもしれません。「選手が気持ちよく実力を出し切ることでチームが強くなる。結果チームが強いことがファンサービスである。」と考えていたのかもしれません。マスコミ力という、パブリシティを活用して広告戦略を行うという発想はなかったのかもしれません。

球団が考える「顧客は誰か?」は、当然球場に来てくれるファンであり、グッズを購入してくれるファンであり、費用を出してくれるスポンサーであったのでしょう。功績は認めながらも、落合監督の職人体質にノーを出した結果が、「新しい血を入れる」ということになったのかもしれません。

それを受けた落合監督のコメントは、「契約とはそういうものだ。」の一言でした。最後まで職人としての生き様を貫き通す姿は、それはそれで素晴らしい個性であると感じました。

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