2013年の税制改正を受け、金融機関は「日本版ISA」への関心を高めています。政府の方針である「貯蓄から投資へ」の展開のための、目玉対策です。
日本版ISAとは、少額投資非課税制度のことで、年間100万円までの上場株式等への投資にかかる配当および譲渡益を非課税にする制度です。非課税期間は最長5年間、一人1口座限定です。口座開設の申請は、今年10月からで、運用開始は来年1月からです。
一人1口座で、かつ乗換禁止ということは、この口座を開設した金融機関が個人投資家にとってメイン金融機関になる可能性があります。そのため金融機関は、早期の顧客囲い込みを目指して予約活動を開始しているようです。
しかし、非課税枠が年間100万円では少ないような気がします。今後増額があるのでしょうか。また顧客の認知度も低いです。証券会社がネットアンケート調査したところ、この新しい制度について、約6%の人しか知らなかったようです。更なる広報活動が必要ですね。今後の動向に注目です。