先日家族で買い物に出かけ、時間がなかったので、夕食は軽くうどんにしようという話になりました。ちなみに私は、香川県の坂出市に赴任した経験があり、朝・昼・晩、うどんオッケーなタイプです。
最近お気に入りの丸亀製麺にいくことにしました。昼に行くことはあっても、夜に行くことはあまりありません。愛媛では、香川と違って、特にセルフうどんは昼、というイメージがあります。実際セルフうどん店は、昼間に勝負をかけているような雰囲気です。
はたして、丸亀製麺につくと、夜なのにお客が並んでるではありませんか。
私はかけうどん(大)と野菜のかき揚げ(これがめちゃ大きい)を注文しました。家族4人で約2,000円単価は500円。(安い)そのうえお腹いっぱいになります。
またしても職業柄、従業員さんの動きやお客さんの注文しているメニューを見ていました。従業員さんは10名程度でしょうか。うどんを器に入れる人、具を入れる人、てんぷらを揚げる人、おにぎりを作る人、お皿を洗う人、テーブルを拭く人、ネギや生姜など薬味を作る人、見事に分業化されていました。よく考えればうどん店も製造業です。生産工程の中で、ボトルネックができて、顧客の流れが滞留しないように工夫がされています。
単価が安いため、いかに顧客の回転率を上げるかが勝負です。また顧客の注文メニューは、3割程度が釜揚げうどん、5割程度がかけうどん、残り2割がその他、と商品アイテムも絞り込まれています。他のうどんチェーン店のようにカレーがあったり、ラーメンがあったり、丼ものがあったり、惣菜があったりしません。うどん、てんぷら、おにぎり、いなり、と品揃えはシンプルです。(しかし多くの顧客が、野菜のかき揚げを注文していたのは驚きですが・・・。看板商品なのですね。)
よく見ると、おにぎりを作った時間がラベルで貼られています。また手袋をしておにぎりを握るなど、顧客に配慮がされ、清潔感が感じられます。
こうして丸亀製麺は、顧客志向のいろいろな工夫をして、愛媛の食文化に「夕食セルフうどん」という異文化を定着させつつあるのでした。
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