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経営改善計画はなぜ実抜計画にならないのか

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先日、東京に認定事業再生士(CTP)として、総会とセミナー参加のため行っていました。

そこで講師の先生が、「実現可能な抜本的な経営改善計画(以下実抜計画)を作成した半分以上の企業が、計数目標(計画数値の80%以上)を達成できていない。」とお話されていました。

実抜計画とは、その名の通り、実現が可能な計画のはずです。なぜ専門家が作成した実抜計画のそんなに多くが、未達になるのでしょうか。自分なりに、原因は以下3点ではないかと考えました。

①金融機関返済ありきで、もともと計画数値に無理があり、数字に根拠もない
②計画を作成することが目的になり、急いで作成したため、計画実施者である経営改善先の経営者が計画を理解していない(金融機関の担当者が作成しているケースもある)
③計画を作成したことに満足し、その後の実行支援ができていない

その対策としては、
①金融機関返済ありきではなく、裏付け、根拠に基づく計画を作成してそれをベースに金融債務をどうするか考える
②計画策定に十分な時間をとり、改善先経営者・幹部社員も巻き込み、計画実施者が納得し実行できる計画にする(とは言いながらも、当然甘い計画ではなく、目標に対する厳しさも必要)
③計画策定後責任をもって実行をフォローする

診断士の実習を受けた際、指導教官に、「いくら綺麗な事業計画書を作成しても、クライアントが実行してくれなければ、価値はゼロ」と言われたことを思い出しました。

金融円滑化法も終了し、当事務所にも経営改善計画作成の依頼が入ってきております。上記のようなことに注意して、計画策定をお手伝いしていきたいと思います。

「経営改善計画はなぜ実抜計画にならないのか 」
ご覧いただきありがとうございました。

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