今日は「創業に準備は必要か?」というテーマについてお話してみたいと思います。
私の経験をお話しすると答えはイエスであり、ノーでもあります。
イエスの部分から説明します。
まず、中小企業診断士の資格を約2年かけて取得しました。ただし勉強を開始した当初から独立を意識していたわけではありません。徐々に独立へ気持ちが傾いていったというのが本当のところです。
また、1年前には独立を想定しての事業計画を立ててみました。そんなに大層なものではなく、簡易なものです。なぜ独立するのか、独立して何ができるのか、将来何ができるのか、売り上げはどこから上げるのか、そんなことを紙に落とし込みました。計数目標はまだこの時点では立てていませんでした。
加えて、人脈です。独立したらこの人とパートナーを組めればいいなぁという人を見つけようとしました。ただし、相手に独立しますとは言っていませんので、こちらからの一方通行です。
ところで、独立することは直前まで(退職する20日ぐらい前)まで、妻以外には誰にも相談しませんでした。相談したところで、どうしようもないと考えていたからです。説得されて留まるようでは、成功はないと考えていました。大切なのは、自分の判断だと考えていました。
次にノーの部分について説明します。
よく聞かれるのは、『お客さんの「めど」はついていたんでしょう?』という質問ですが、収入源の確保については、多くの創業者もそうかもしれませんが、決断した時は、何1つ確定していませんでした。漠然と「何とかなるだろう」と、考えていました。ある意味、そうした山師的なところがないと決断には時間がかかるのかもしれません。すべてが準備できることはありません。リスク管理重視だと、現状が一番安全ということになるのかもしれません。
退職し、今まで銀行員として勤務していた時間がぽっかりと空きました。すると不思議なことに、その空間を埋めるように色々なオファーが入ってきました。ありがたいことです。
こうやって振り返ってみると、準備したことは、「中小企業診断士の資格を取る」「妻を納得させる」「事業計画を立てる」で、後は「えいやー」でした。本人にしか分からず、口では説明できない「やれば何とかなる」という漠然とした感覚がありました。
準備が70%で、あとは「えいやー」が30%。これが私の創業準備でした。
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