では実際、講演をやっているときは何を考えているのでしょうか。
始まるまでの準備の部分で、だいたい成功か、失敗か決まります。後は準備したことを出し切るだけです。そうはいってもやっている時は、色々なことを考えています。
特に大事にしていることは、熱心に聞いてくれる人を早く見つけることです。受講者にはどうしても受講態度に温度差があります。これは仕方がありません。お付き合いで参加したり、単位取得のため、参加している人がいるからです。そういう人は「早く終わらないかなぁ。退屈だなぁ。」と思っています。前から見ているとよく分かります。
慣れないうちは、そういう受講者がどうしても気になってしまいます。しかしそこに焦点を合わしているとこちらの気持ちが凹みます。だから始めから、寝ている人もいるだろし、退屈そうにしている人もいると想定しておきます。
そして、焦点をあてるのは、こちらが話すことに「うん。うん。」とうなずいたり、熱心にメモをとったり、してくれている受講者です。最初の段階でそういう味方になる受講者を探します。100人参加者がいれば、5人程度は簡単に見つかります。できれば、このエリアで1人、このエリアで1人と,四方八方に万遍なくいればベストです。その5人を順番に見ながら話をするのです。そうすると会場全体を見渡しながら話しているように映ります。
熱心な受講者を見ながら話をしていると自分の気持ちも乗ってきます。すると講師の熱気が会場全体に伝わっていくのではないでしょうか。
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