第5回目今回は最終回です。「後に続く方に伝えたいこと」です。
この5回シリーズの記事は、現在中小企業診断士を目指して頑張っている方や独立開業を検討されている方に向けて、参考になればと思い書いています。（同時に自分自身の振り返りの意味もありますが）。
1つ目は「焦り」についてです。
開業当初は安定し収入もなく、だんだん焦ってきます。こんなはずではなかった・・・。これから食っていけるのだろうか・・・。不安はだんだん大きくなってきます。そのために最低1年分売上がなくても生活できるだけの蓄えを持っておくことをお勧めします。脱サラ開業なら退職金があります。退職金が少ないなら、やはり貯金をしておく必要があります。なぜなら日々の生活が気になってくると、ばたばたとお願い営業をしてしまい、空回り、悪循環を起こしてしまうからです。
仕事がなくてもじっと機会を待つ、そんな忍耐力も時には必要です。ではどうするか？このシリーズ第2回目の「営業活動について」を参考にしてください。そしてその間、実力を蓄え準備しておくのです。新しい資格に挑戦したり、通信教育を受講したり、業界の本を読んだり・・・。
私も「焦りの時期」がありました。しかし、じっと耐え、自分の実力をつけることに専念しました。すると少しずつ光明が見えてきました。
お伝えしたいことの2つ目は、「人生をやり直すなら、もう一度起業したいか」についてです。
答えは『ＹＥＳ』です。プレッシャーはありますが、その分醍醐味があります。すべて自分の判断、自分の動きにかかっています。人生、何がリスクか分かりません。それなら自分が歩みたい道をいく。私はそう考えています。
以上5回に渡り、「開業1年目を迎えての感想」をお話しました。とりあえず無事1年目は終了しましたが、2年目は1年目にできなかったことに挑戦していきたいと思います。
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地方銀行に17年勤務しながら、2011年に中小企業診断士の資格を取得。資格取得後、独立開業。2015年に経済産業省から経営革新等支援機関に認定されている。
独立後13年に亘り、「金融のことも経営のことも両方わかる経営コンサルタント」として、
中小企業支援に携わる。経営力強化、赤字立て直し、財務体質改善、資金調達支援など、100社以上の支援実績がある。
金融知識、財務知識を活かし、中小企業の経営課題解決に特化した経営コンサルタントとして活動している（2024年時点）。
和田経営相談事務所代表 和田 健一
