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2期連続赤字で、銀行融資はどうなるか。

2期連続赤字。

経営者としては、何とか避けたい事態です。

銀行から見ると、2期連続赤字の企業は要注意です。ですから、融資方針を変更します。

どういうことなのでしょうか?一緒に少し見ていきましょう。

一言で赤字と言っても、種類によって色々あります。

売上総利益が赤字、営業利益が赤字、経常利益が赤字、当期純利益が赤字。

今日は、税金を引いた後の最終利益、当期純利益が赤字の時の話をしますね。

損益計算書の一番下の部分の利益です。

銀行員は、融資先企業から決算書を預かった際、ここを一番に見ます。

赤字だったら、内心「あちぁー」となります。

これが2期連続赤字なら、銀行融資はどうなるのでしょうか?

=== 融資姿勢は、こうなる ===

2期連続融赤字を計上してしまった場合、当然ながら、銀行の融資姿勢は厳しくなります。

1期だけの赤字と2期連続赤字の違いは、赤字の恒常性です。

会社経営をしていると、外部環境の変化など、様々な要因で、赤字を出してしまうことがあるかもしれません。

銀行は1期赤字を出したとしても、以下のように理解できる事情があれば、融資方針を変更することはありません。

例えば、①過去の不良在庫や不良債権を一括処理して多額の特別損失を出したとか、②長年勤めた役員に退職金を支出したためとか、③最新設備投資を行い、初年度減価償却を税法上可能な範囲で実施した、などです。

また例え、本業の不振による赤字であっても、素早く対策を実施し、効果が出て次の決算期に黒字化すれば、今まで通りの融資が行われるでしょう。

しかし、2期連続赤字を出してしまうと、「この企業は赤字体質になってしまい、この先黒字化できないのではないか?」と思ってしまうのです。

=== 銀行が2期連続赤字企業に融資姿勢を厳しくする理由 ===

銀行融資の返済財源は、特に長期借入金の場合、企業活動で最終的に残る利益+減価償却費です(短期借入金の返済財源は違いますが、今回は説明を割愛します)。

減価償却費が多額にある場合を除いて、赤字企業は、基本的に企業活動から長期借入金の返済原資を捻出できません。

銀行は、長期借入金の融資審査をする場合、過去2年~3年間の平均の当期純利益+減価償却費を返済財源として判定します。2期連続赤字の場合は、この数値が融資基準を満たさないことが多くなります。

その結果、新規融資は難しくなります。

=== 融資謝絶か、融資条件の追加か、===

最悪、融資謝絶となります。

また謝絶とはならず、融資審査が進んでいくとしても、今までになかった条件、例えば、

①詳細な説明資料を要求される(販売先の内訳や今後の売上見込み、資金繰り表、全取引銀行の預金口座の異動明細など)

②追加不動産担保を要求される

③資力のある有力保証人を要求される

④今までの融資条件と比較して高い金利を要求される

などの条件を要請されることが多くなるでしょう。

=== 既存の融資はどうなるか?===

では、すでに実施されている融資はどうなるでしょう?

長期借入金の場合は、返済が滞らない限り、何かを要求されることはありません。同じ条件で払い続けることができるでしょう。

ただし、そもそも赤字ですから、そのうち払い続けることが難しくなる可能性は高いです。

短期借入金。こちらがむしろ短期的には、問題になるでしょう。

=== 短期借入金は、特に問題になる ===

黒字の際に、当たり前のように書き換えに応じてくれていた手形貸付や、出し入れ自由な当座貸越枠などです。

手形貸付や当座貸越は、融資期間が1年のケースが多いと思います。

返済期限の1年が到来した場合に、2期連続赤字だと、一括返済を求められる可能性があります。当座貸越枠は、廃止になるかもしれません。

また、どうしても一括返済が難しい場合には、長期への組み換えを要請される可能性もあります。

そうなると、毎月の返済額が増加し、ただでさえ厳しい資金繰りが益々厳しくなります。

このように、2期連続赤字を計上してしまうと、銀行の融資方針が変わり、企業の資金繰りに響いてきます。

ですから、1期赤字が出そうな場合はのんきに構えず、素早く原因分析と対策実施に取り組むことが経営者には求められるのです。

だからと言って、粉飾決算をしてしまうと、泥沼への第一歩ということは、強く申し上げたいところです。正直に真摯に改善してくことが大切だ、と私は思うのです。

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